技のかかりにくい人への対処 | 「達人への道」

技のかかりにくい人への対処

私は主に、相手に触れた瞬間に中心をとって崩したり、投げたりする技術を追及しています。しかし、私のレベルでは当然のごとく、まだまだかからない人もいます。どういう人にかからないか?というと、肩がゆるゆるに緩んで落ちていて胴体と切り離せるような人。バランス力がよくてなかなか崩れないような人です。                                                                                
                                                                                                                                                                                  肩が緩んでいて胴体と切り離せるような人に仕掛け技をかけるのはかなり難しいと思います。相手の手首をいくらこねても、のれんに腕押し状態となります。もう一方の手で殴られるのが落ち。相手が力んで何かしようとしてくれれば繋がり(関係)ができるので掛けやすくなりますが、まったく無視している人をこっちへ振り向かせるのは至難の業なのです。                                                                                                                 
                                                                                                                                                                                 こういう人には、どうやってかけたらよいのでしょうか?                                                                                
                                                                                           ●目打ち、金的蹴りなど当身をして相手の身体に緊張をつくった瞬間に一気にかけてしまう                                 ●瞬間的にパンッと胴体の力で引っ張って崩すか、丁字を効かせるなどして重心を強制的に出して崩し、一気にかけてしまう                                                                    ●相手の正中線に向かって歩いていき、強制的に肩にロックがかかる状態にまで持っていってかける(おそらくこれが一番かかるかも!)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    いずれにしてもスマートなかけ方にはならなさそうです。開祖でさえ、塩田剛三先生でさえ、技のかからない人はいたということですから、無理はありません。過去の経験上、技のかかりにくい人に技の上手い人はほとんどいませんでした。「かけられないとわからない」というのもあるのでしょう。こういうかかりにくい人は身体を一目見ればわかりますから、できるだけ敬遠したいところです。なぜなら「できなかった」「かからなかった」という嫌な感覚が手に残ってしまうからです^_^;最初のうちはかかりやすい人を相手にして、「できた」「かかった」といういい感覚を手に滲み込ませる方が大事だと思います。みなさんは技のかかりにくい人にどうやって対処していますか???