内的空間を広げる! | 「達人への道」

内的空間を広げる!

立禅をやりはじめてから、散打大会でいい動きができたことで、最近は操体と併せて気功にもハマッています。ご縁があって、とある気功研究会に寄せていただきました。その先生はいわゆる超能力と呼べるようなことが色々できるすごい人だったのですが、武術の話になったときにとても興味深いことを言われていました。                                                                                
                                                                                                                                                                           
                                                                                                                                                                                  先生は中国武術も修められているようなのですが、中国で気功と太極拳の達人がこのように言われていたそうです。「どんな武術の達人が来ても、小さくして眉間から吸い込んでしまうんだよ。」 と。                                                                                                                
                                                                      
                                                                                           武術を追究していけば結局のところは心法、イメージの世界、内的空間の世界での勝負にまで行ってしまいます。実際に戦う前から対峙した瞬間に、勝負は決まっているということになります。要するに自分の意識=内的空間が大きい人ほど、器が大きい人間であり、相手をのんでしまえるということなのです。空や海や宇宙などをイメージして自分がそれに溶け込み、一体となれば、相手は空や海や宇宙と闘っているような感じになって威圧されてしまうのでしょう。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               サッカーの中田選手が調子のいいときは後ろの選手の動きが全部観えたことがあったというようなことを書いていたのをみたことがあります。これなど、まさに自分の内的空間がサッカーコート全体に行き渡ったからでしょう。その空間・場を制してしまえれば、本来の力を十分に発揮できるようです。例えば乱捕りなど試合のときに、ほとんどの人は内的空間が狭く、自分の少し手前ぐらいまでの範囲です。相手が強くてビビっていたり、初心者だったりすると相手の内的空間に押しやられてさらに自分の内的空間は狭くなり、居着いて負けることになります。上手い人、強い人ほど内的空間が広く大きく、懐が深く、遠い間合いを制することができるのではないでしょうか?天井から自分が闘っている姿を見ているようなイメージでやるといいと教わったことがありますが、これも空間を制するコツなのでしょう。内的空間を広げる訓練をすることは武術のみならず色んなことに役立ちそうです。教えてもらったのは、大自然の中で気功をすること。それが無理なら空、海、宇宙などをイメージしながら気功すること。なんだか大きい気分になれそうですね(*^。^*)