まっすぐに立って歩く練習 | 「達人への道」

まっすぐに立って歩く練習

少林寺拳士のお客様が来られて、「前にブログに書いていたキャスターつきのバッグでコロコロの音が変わらないように歩く練習はイメージしやすかった」といわれました。                                                                                                                                                                                                                                                                                             ちょっとレベルをあげた応用として、正面から両手首をガッチリ掴んでもらい、こちらが歩いて前進するのを阻止してもらい、それに対して前へ歩いて相手を軽く余裕で動かすことができるかどうか?を検証する練習をしました。これは肩や肘が緩んでしまって力が分散しやすいので、ただ前から胸を押さえつけてもらうのよりも難しくなります。また、まっすぐ立つということができないとどうしても体軸を傾けて相手に体重を預けようとしてしまいます。こうなるともう動きません。要するにもたれては駄目なのです。体重移動が起こっては駄目。ただまっすぐ立って、膝を緩めて、触れられたところの圧力を変えず、肩、肘を適切な位置に固定して、骨盤を平行移動させて歩くと相手はまったく抵抗できません。もちろん、後ろへ歩いても、振り返るような円運動をしても一緒。手首と丹田の位置関係が変わらないということ。丹田に意識を置きながらやるとかかりやすいです。お茶の乗ったお盆を持ってこぼさず歩くイメージでやるとできると思います。面白い実験なので是非お試しください。