上中ニ連突 | 「達人への道」

上中ニ連突

とある練習会にて2級の女性拳士から質問がありました。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     
                                                             「上中ニ連突のときに順突が弱くなってしまう。うまくできない。」 ということでした。やってみてもらった後にアドバイスしたのはまずは軸の意識。構えて千鳥に出て順突をしたときには前股関節に軸が移っていることを意識する。そしてその軸を回転させて後ろ肩と腰を前へ出すイメージ。(前の肩を引く意識よりも、後ろの肩を前へ放り出す感じ)自分の正中線を軸にしている人が意外と多いのですが、これでは少林寺拳法の動きにならないし、突きの距離が伸びません。後は肩甲骨を開いてできるだけ遠くを突くということ。肩を返せとよくいいますが、肩を返してはしまうと臍が横を向いて押し負けるので、肩甲骨を開いて(背中を開いて)正面を突くことが大事です。これにより、飛距離が一気に伸びて威力もアップします。肩甲骨がわかりにくければ、「背中をつかって突くようにしてください」「背中の鳥のようになっている骨から突くようにしてください」というアドバイスだけでも随分といい動きになってくると思います。肩甲骨を上手く使うのは受けでも同じです。是非、お試しください。単独演武などをしても迫力が一気に増しますよ!