技のかかる間合い | 「達人への道」

技のかかる間合い

操体のお客様と施術後に練習しました。相手と正対し、相手の腕を横から触れて、相手をその場から動かしてしまうという練習。これがなかなか難しいのです。少しでも力が入ると相手にバレテしまい、ビクともしません。また、身体が捩れてしまうと力が伝わらずにもうできなくなります。条件①まっすぐに自然体で立つ②触れている圧を変えない③全身同時に動かす、捻らない ができていたらかかるのですが、今日気づいたのは間合いです。間合いがおかしいと自分の腕の重みで自分の重心が崩れて相手にもたれかかってしまうことになるでかからないということ。ですから心持ち、近づいて同じことをやってもらうと嘘みたいにかかったので「これだ!」と思いました。技がどうも上手くできない人は丹田ができていないのです。だから腕を前に出しただけで重心が浮いて自ら崩れてしまう。初心者はできるだけ体の近くで触れてかけることです。その方が数段簡単にかかります。レベルが上がると実際に触れていなくても、意識で触れてそれを外すこともできます。傍からみてたら何してるのか?ですが、やられた人は気持ち悪い感じがします。まあ、宴会芸レベルですが、意識の虚実はなかなかおもしろいものです。技のかけれる間合いが遠い人ほどレベルが高い人だと言えそうです。求められるのはその場の空間制御能力でしょうか。場、空気を読む力につながりそうです。