相手の力を吸収する | 「達人への道」

相手の力を吸収する

今日は少林寺拳法やっている人しかわからないことを書きます。(やっててもわからないかも)

今年の夏合宿で少林寺拳法60周年記念DVD「少林寺拳法解体新書」で山崎先生の法形探求を見て閃いた練習がしたいとずっと思っていただのですが、今日、Tさんと二人で平日のお昼にああでもない、こうでもないと練習しました。


実験してみてわかったことが色々ありました!


まず、柔法で相手が掴んでくるのに対して

1.相手の意識の起こりをとらえる

2.全身がねじれないように平行移動で後ろにさがりつつ、相手の力(エネルギー)を吸収する

3.相手が居ついたら前に出て投げる

これらがうまくできれば面白いように相手は転がります。

とにかく身体を捻らないことがポイントです。うまくできると攻者側は居ついて次の攻撃が出せなくなります。脳が騙されるのか、腰が抜けるような感じがあります。

特に居捕りの逆小手などには効果覿面でした。これは相手が半分以上崩れて掴みにくるからでしょう。

精度を上げるためには自分と相手との間に何か障害物をイメージするとさらに攻撃が鈍るのもわかりました。


さて、次に相手にその場でガッチリと掴んでもらった場合、もしくは自分が仕掛ける場合

1.イメージで相手の下から侵入しながら、相手の皮膚を少しだけ攻めて関節(肩)をロックする

2.脱力して相手の力(エネルギー)を吸収しながら投げる

これは本当に微細です。読んでもわからないと思いますが、うまくいくとこれも腰が抜けるような感じがして転がります。


最後に剛法で相手に突いてもらった場合

これがなかなか上手くいきませんでした。

相手の動きは一瞬止まるのですが、腰が抜けるような感覚にならず、次の攻撃ができてしまうのです。

どうも「吸収」するのがうまくいっていないのか、守者側がビビッているのか、攻者側の突きが安定してるからか判断つきかねるところ。

色々試した結果、攻者が攻撃したとき、守者がその場で気絶するかのように倒れると相手は腰が抜けて居つくことは判明。突然モードが切り替わると脳が混乱してパニックを起こすのでしょう。これを立った状態でできたら達人なのですが・・・

う~ん、次への課題は残りましたが、なかなか面白い実験結果でした。


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