「達人への道」 -5ページ目

合気道家と交流

昨日は、男性で合気道をされているお客様が操体施術に来られました。                                                                                                                              
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  
鹿児島で合気道をはじめたところ、ガチンコの力技ばかりなのに疑問を持ち、合気道発祥の地=和歌山へ大学時代に1年ほど留学?していたそうです。要するに相当のマニアってことです(゚∀゚)ビデオや本からも相当勉強されているようでした。和歌山で達人の爺さんにぶっとばされて凄さを知ったとか。   


僕のHPの動画を見て興味を持ってきていただきました。操体はもちろんはじめてなので、自分の身体の歪みが技の上達を阻害していることに気づいてもらいました。左重心、前後に押されるとふらふらしています。後ろから抱え上げると簡単に持ち上がる軽い身体。気が上に上がっている状態。肩に緊張が見えます。施術後は身体も変わってかなり自然体に近づきました。


技術交流ということで、手を取り合いましたが、やっている技術は同じものでした。相手につかまれたところの力を抜いて、相手の中心に繋げて崩す、投げるというもの。触れの技術(掌を重ねて崩す練習)なども少しコツを伝えるとできてしまうところがさすがです(゚ー゚*)


合気道の世界でも、なかなかこういう柔らかい技術をしている道場は少ないということでした。ガッチリ掴れたところから崩す技術は長けていますが、相手に触れる前に気配を察知して投げる、起こりを観る、対武器などの練習はあまりしたことがなかったようで、何か得るものがあったようです。私にとってもいい練習になりました。こういう人が来ると鍛えられます。                             

稽古メモ

日曜日の自主練の稽古メモです。                                                                                        
                                                                                                                                                                             
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  
・相手を体幹部から崩すには、正中線で正中線を攻めて繋げること(仙骨を立てて臍を当てるようなイメージ。このときに全身を一つに使うこと。肩や肘や手首が緩んではいけない。もちろん柔らかく触れて、圧力は変えてはならない)                                                                                                            
                                                                    
・掴れたとき、掴んだときにはすでに相手の中心とつながっていなければならない。これが鉤手守法。コツは相手が寄って近づいて掴んでくる際、自分の方からも近づくこと。相手との調和、位置取りが大事。

・相手の意識の起こりを観て、重心がどこへ行きたがっているのか?を感じることができれば後はそれに従うだけ。相手に触れずとも崩すことができる。

・沈墜勁はその場で打つ打撃としては威力抜群。真似事でやったけれど、かなりいい感じで力が抜けるのを実感。動きながら乱捕りなどで使うのは難しいが、近距離もしくはゼロ距離からの打撃としては有効!

・合気上げは胸を丸めた方がやりやすい。含胸抜背(がんきょうばっぱい)とはこの感じか。

・逆突は最初から突く意識だと察知されて避けられるが、斜め前へ歩く意識のオマケで逆突すると避けられない。攻撃は相手の攻撃が当たらない場所への移動・位置取りの後のオマケと考えてやればよいのではないか?その方が拍子が狂って避けにくいと思われる(1.5拍子ぐらいになる?)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  

振子突について

少林寺拳法をはじめて11年!ようやく振子突ってこうなんだ!と腑に落ちました。(もちろん、これは自分の中の解釈ですから間違っているかもしれませんし、解釈が変わる可能性が十分ありますが)                                                                                        
                                                                                                                                                     
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  振り身で自分の正中線を外し、相手の正中線を捉えて突き出す。簡単に言えばこれだけのことなんですね。数年前、北海道の先生が上京したとき、「昔は街でよく喧嘩していた。少林寺拳法を最初に習ったときに、振子突の動きが自分が喧嘩で気づいてやっていた動きと同じだったので、少林寺拳法は実戦的だなと思ったんだよ。」という話を動作をまじえてしていただきました。そのときは「ふ~ん」としか思いませんでしたが、先日の乱捕りで自分の突きがバシバシ入るのを体感してようやくその意味がわかりました。この突きを身につけるために基本があったんだなぁ~と。今までの私の逆突は振り身のときの踏み込みが浅かったから届かなかったのです。「相手からは遠く、自分からは近く」「自分からは良く見え、相手からは見えない突き」「相手の突きは当たらず、自分の突きだけ当たる」これが少林寺拳法の振子突です!肩が最初に動くような予備動作の大きい突きをやっているうちは相手に察知されてかわされますが、相手の前進(意識が前に出ていればOK)に合わせて振り身をして線を捉え、ノーモーションで突けば相手は反応できなくなります。顎の下から飛んでくる見えない角度からの最短距離!歩くようなイメージでやると気配が消えます。本当に振子突はよくできていると思います。後はこの振子突(逆突)が当たった後の連攻撃の練習をしていけば、とても少林寺拳法らしい動きになるのではないかと思います。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               

空中腕相撲

ホムンクルスという番組で心道流空手の宇城憲治先生が空中腕相撲でマッチョなボディービルダーを軽々と倒すというのを観たことがあります。                                                                                        
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     両者、足を固定して右対構えに立ち、腕相撲の状態に握り合って足が動いたり、倒れたら負けというもの。これを操体のお客様相手にやってみました。がっちりと上腕二頭筋をつかって動かそうとしても腕の力VS腕の力でなかなか動いてくれません。これでは腕の太い人が勝つのは当然です。しかし、相手と接触している部分を極力脱力し、触れているところ以外から力をもってくれば相手の身体は簡単に崩れてしまいます。膝を緩めてもいいし、腕の外側を意識して誰かが押してくれてるイメージでもいいし、地面に落ちている何かを取ろうとしてもいいでしょう。相手に力がどこから来ているかバレないようにして、全身をうまく一つに使うのです。脱力すればいいと単純にふにゃふにゃなだけでは、相手は崩れてくれません。骨格的に正しい位置に身体が整っていて姿勢がよくないとできません。あれこれ考えながらやればやるほど身体の動きがバラバラになり、ドツボにはまります。「日常動作を何気なくやるイメージで身体をただ動かす」これがコツです。空中腕相撲は身体の使い方の練習、柔法の崩しの練習として分かりやすくて最適だと思います。できるようになってくれば、相手の中心(臍)を掴んで全身を崩すイメージでやるとさらにかかりがよくなるでしょう。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       

振子突を乱捕りで使う!

土曜日は丸廉オフ会 、日曜日は神田マターリオフ会 で練習してきました。                                                                                        
                                                                                                                          
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  土曜日にとある拳士の突きがやたらと伸びて当たるので、その秘訣を聞きました。「なるほど。これは使える!」と思って日曜日のセーフ面着用の顔面有りルールのグループで試すことができました。私は右前でやるので、相手とは開き構えになります。今まではあまり左の逆突が当たることがなかったのですが、おかげで昨日はバシバシ当たりました。ちょっとしたコツを意識するだけでこれだけ違うものか!と自分でも驚きました。そのコツとは、「前足を斜めに踏み込みながら正中線をずらして脇を締めて突く」これだけです。普段、少林寺拳法で基本としてやっている振子突の動きそのもの。相手が前に出てくるのに合わせて打つと「見えない突き」になるようです。でも、よくよく思い出したら、逆突がうまく入るときって自然とこうなっていたんですね。この振り身の逆突と開身突っぽい順突をうまく使い分けて相手の側面へ側面へと回りこむ戦法が今の自分の乱捕りスタイルとして定着してきました。後は左のミドルでレバー狙いと右の逆蹴で相手の突進を止める。蹴りの間合いからの中段逆突、たまに後ろ足刀で突き放すなどなど。大分、乱捕りの勘が戻ってきました。やはり、練習してなんぼですね。マニアな身体操作ばかりしていて実際に乱捕りで動けなければ意味がない。まずは自分の得意技を徹底的に磨いて、自分の乱捕りスタイルをつくること。そしてつくったそのスタイルを壊して、またつくる・・・これの繰り返しでしょう。乱捕り初心者はまずは当たれば倒せる、効くという自分の得意技をつくることが大事だと思います。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   練習メモ                                                                           ・相手の側面に回り込むことをメインに考えること
・相手に正面をさらけ出したまま攻めないこと。振り身を活用!
・前蹴りで突き放して間合いに入れないこと
・相手の前の手を上手く使うこと
・変幻自在。同じパターンにはまらないこと
・突きは踏み込みがすべて
・相手のペースに付き合わないこと                                                                                                                                                                                            
神田マターリオフ会では色々な流派の人が来ていて、前半はフルコンルールでやったのですが、フルコンの選手クラスの人がいて、めっちゃ強かったです。というかフルコンルールでは絶対に敵わないなという大きな壁を感じました。やはり、スーパーセーフ着用でポイント制ルールの方が自分の性にあっています。ス~っと間合いをつめてパン!と当てる。サッと離れるという武術っぽい動きが表現できるからです。近い間合いでガシガシ殴りあう体力はないのでそういう練習よりも、呼吸や間合いをはかりながらやる乱捕りを追究していきたいなと思います。何はともあれ充実した週末でした。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

意識を使って合気上げ

身体力学研究会 で合気上げを指導してもらって以来、操体のお客様を相手に練習してきましたが、ちょっと進展がありました。                                                                                                           
                                                                                                                                 
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  正座で座り、相手に両手首を全体重乗せて力いっぱいにおさえつけてもらいます。それを力をぶつけずにすっと軽く上げるというもの。少しずつですが、精度があがってきました。最初の方はこちらも力んで上げていたのですが、最近では大分軽く上がるようになってきました。相手に押さえつけられた力のベクトルを意識し、相手の意識の先端に自分の腕を持ってきて上げるというのを以前のブログでも紹介しましたが、それに加えてさらにもう一つの意識を加えると有効なことがわかりました。ほとんどの人が腕の前面で力をぶつけてしまって肩が上がるのでうまくできないのですが、肩を下げたまま腕の背面を意識して上げると格段に力が出て相手が動きやすくなります。これを使います。これは蹴りなどにも活かせる重要ポイントです。身体の背面を意識して上手くつかうというコツですね。相手の意識の先端に自分の腕をもっていき、さらにその腕を誰かが後ろから勢いよくグワンと肘の下から押し上げてくれるような意識でやるのです。これだと相当強く持たれても軽々あがります。「二人羽織り」という芸がありますが、あんな感じです。自分の身体だけれど、操り人形のように誰かが後ろから肘をスイっと上げてくれる意識でやるとすごい力が出るのです。最初は目を瞑ってイメージをしっかりもってやっていましたが、だんだんそれを簡略化してできるようになってきました。持たれてからイメージするのではなく、最初から準備してつくっておけば更に上げやすいと思います。やはり技はイメージが大事だなと改めて思います。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            

心を後ろに置く

舞には「目前心後」という言葉があるそうです。                                                                                                              
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  「目は前を見て、心を後ろに置け」ということ。武術の心法と共通点があります。乱捕りのときに相手の攻撃部位の手足に心をとらわれていては受けたり、避けたりが間に合わなかったり、簡単にフェイントにひっかかってしまったり、すべての攻撃に過剰反応してしまったりして墓穴を掘ります。目は前を見ているけれども、心を後ろに置くという意識でやれば心が居着くことがなくなりそうです。(いわゆる八方目と同じこと)僕が今までに教えてもらったことがある意識を居着かせない方法を紹介します。「相手と自分が戦っている姿を横から見ているような意識でやる」「自分の後ろ頭上から二人を見ているような意識でやる」「相手の眉間を貫いて後ろの景色を眺めるような意識でやる」「横に浮いているこけしを意識する」「相手の足の指を数えながらやる」「まったく違うことを考えながらやる」「よそ見をしながらやる」などなどです。本質は「心をひとつのことに居着くことを防ぐ」というだけでやり方は何でもいいのかもしれません。昨日は操体の施術中に自分の後ろから自分が施術している姿を眺めているような意識でやってみました。これがどういう効果があるのか?まだよくわかりませんが、自然と自分の姿勢が綺麗に正されました。自分を客観視する訓練にはなりそうです。心を後ろに置くイメージがしにくければ、漫画「NARUTO」の影分身の術のイメージでやってもいいかな~と思いました。もう一人自分がいて、そっちから眺めているような意識です。実はおなじ意識の持ち方を操体の師匠にも教わったことがあります。相手を上からも下からも横からも後ろからもみているような意識を持て!と。アメリカ人の操体の講習生がネイティブ・アメリカンのトレッキングを学んでいるのですが、そのトレッキングの先生も同じことをするそうです。鹿がいたとしたら、鹿の横に意識をおいてそっちから鹿を見ると、鹿が驚いて自分がいるこちら側へ走って逃げてくるのだそうです。意識の操作、心法の極意は武道、武術に限らないものなのでしょう。心を後ろに置くというのを今後、拳法の乱捕りでも実験していきたいと思います。まあ口で言うのは簡単。実際は非常に難しい(>_<)でも、難しいからこそ面白いのです!簡単にできてしまったら練習する必要ありませんからね~                                                                                                                                                                                       

意識を感じる練習 その2

昨日、月刊秘伝で日野先生の特集を立ち読みしました。その中で、相手の意識を感じる練習で紹介されていたのを観ると、ちょっと昔に自分がやっていた柔法の練習と同じもので「おっ!この延長線上で練習すれば数年後には日野先生みたいになれるかも!」とちょっとした希望の光がみえました。(勘違いの部分も多いかと思いますが・・・)                                                                                                            
                                                                                                                                    
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  攻者は一歩入りながら相手の胸倉を掴みにいきます。守者は相手の意識の起こりを感じ、同調して相手に触れずに相手を崩し投げるというものです。剛法や乱捕りだと攻撃スピードが速いのでビビリやすいですが、この胸を掴むという動作をゆっくりやってもらうと難易度が低めで、いい練習になるんじゃないかと思います。ちょっと前の動画ですが、わりとうまくいったものを紹介します。動画1  動画2  ちなみに相手がしっかりと攻撃意識を出してくれないと練習にならないのは言うまでもありません。しっかりと狙って掴んでもらえれば後は相手に「今のは遅い」とか「早い」とか指摘してもらえば上手くできるようになると思います。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    

意識を感じる練習

最近は、相手の力のベクトルを感じ、その意識の先端をおさえると相手が動くというのを合気上げでやるのにはまっています。これは脱出不可能な感じで押さえ込まれたときのエスケープとして色んな技に応用可能です。                                                                                                                               
                                                                                                                         操体のお客様に「合気上げというのをやってもらえますか?」と言われることも増えてきました。武術的な身体の使い方というのは何も武道、武術をされている人だけでなく、一般の人でも少なからず興味ある人が増えてきているようです。これも甲野先生や日野先生や伊藤先生などの功績でしょうね。マイノリティーの武術マニアとしてはうれしく思います。                                                                                                                                                                                                                                                                   さて、相手の意識の先端を感じるというのは実は剛法(打撃)でも同じことだなぁ~とふと思いました。しかし、剛法だと攻撃意識が出た瞬間にピュンとマッハで飛んでくるからとても難しい。実は柔法の方が直接触れられているので、相手の力のベクトルを感じたり、意識の流れを感じたりするのがゆっくりできるので、練習方法としては簡単なのではないでしょうか?全身を一つに使うという肉体的な鍛錬と併行して、相手の意識の起こりを観る、相手の意識の先端に触れる、相手の意識と同調するという練習が今後の課題になりそうです。                                                                                                                                                                                                                                                           この前の自主練習でやった練習方法を紹介します。攻者は一歩踏み込んで中段逆突を突きます。守者は目を瞑って攻撃意識を感じ、下受するという練習。実験的にやってみましたが、もうめっちゃ怖いです。目を瞑って相手と対峙するだけで相当ビビリます。おそらくは刃物をつきつけられたときと同じ心理状態でしょう。じらされるともう逃げ出したくなります。何度かやっている中で、攻者がきちんとリアルな攻撃意識を飛ばせば飛ばすほど守者は防げる防げないに関係なく反応しやすいことがわかりました。ということは攻者が本気の攻撃をしてくれなければ練習にならないということです。なぜなら、攻撃意識のない攻撃は反応できずにかわせないからです。この練習にどういう意味があるのか?まだよくわからないのですが、何かがつかめそうな感じがします。ちなみにこの目を瞑って受ける練習をやった後、目を開けて受けるととっても安心して余裕で受けることができます。聖闘士聖矢でバルゴの釈迦が目を瞑って修行していた意味がようやくわかりましたオ━(゚∀゚)━ム!!!(年齢がばれますな・・・)                                                                                                                            

一本歯の高下駄で磨く身体感覚

一本歯の高下駄を履いていてちょっと気づいたこと。                                                                                                             
                                                                                                                      足裏の重心は親指の付け根に乗るのが正しいという派。踵をしっかりと踏みしめるのが正しいという派。足裏に満遍なく偏りなく乗るのが正しいという派と色々あって、自分の中でもよくわからないままだったのですが、今、現時点においての私の結論としては、3つめの「足裏全体でただふわりと乗っている状態」が正しいということで納得しています。(また変わるかもしれませんが)ちなみに甲野先生は平起平落と言われています。日野先生も「まんべんなくただ乗っているだけ」と言われています。                                                                                                                                                                                                                                                                   昨日、一本歯の高下駄で井の頭公園を散歩した後でなんとなく構えてみて思ったのですが、「足裏の重心の位置がどこか?」を気にすると足裏に緊張が生まれます。意識が足裏に居着くわけですね。それでは意味がないですし、すぐに動けません。ただ足裏全体をべったり、ゆったり、ふんわりと地面につけておけばいいのだということが頭ではなく、実感としてなんとなくわかってきました。少林寺拳法の開祖の写真を見る限りにおいては足がとてもふんわりと着地していて浮いているようです。開祖のように立つには足裏がリラックスして緩んでいなければなりません。一本歯の高下駄で数時間歩けば足裏のべったりした感覚は確実に磨かれます。一本歯でなくても普通の下駄でも足裏の感覚は磨かれますが、一本歯の高下駄では強制的に軸が立つので全身のバランス力アップには最適だと思います。歩くのはわりと簡単ですが、ただその場に動かずに立つというのがとても難しいです。「立つということは常にゆらゆら揺らいでいる状態なのだ」と体感できることだと思います。この揺らぎを小さく小さくしていけばやがて一本の細い線になるのでしょう。そうなれば自分の体幅を自在に使えて最小の動きでかわせたりできるようになるのかもしれません・・・まだまだ先は長いです。